【広報】はやしのこばなし NO.8

皆様こんにちは!一般病棟 看護補助者の真辺・西花です。今回はこの時期、誰もが耳にするであろう『インフルエンザ』について簡単にまとめてみます。皆さん、インフルエンザと聞くと「あぁ~知ってる知ってる!風邪の強力なバージョンでしょ?!」なんて思っていませんか?…その考え・・・だいたい合ってます!!(笑)

ただ、なぜ世間で話題になり、危険視されているか?!ここが重要になります。それは感染力の強さ!!・・・これは一般的に知られている事なので、さらにちょっと掘り下げて・・・インフルエンザから起こりうる合併症の可能性です。

時折ニュースで見かける「インフルエンザにより死亡」という内容。これは厳密に言うと「インフルエンザに感染し、危篤な状態となり合併症を引き起こしてしまった結果死に至る」というものです。具体的に例を挙げれば、高齢者や免疫力が低下している人が引き起こす‘‘肺炎,,、小児が稀に発症する‘‘急性脳症【インフルエンザ脳症】’‘などが該当します。

 まず、肺炎を簡単に説明すると・・・

‘’脳が腫れて、異常がでる’’ことです。これだけ聞くとあっさりしていますが、人間が生きていくうえで最も重要な部分である脳に異常をきたす・・・そう考えるだけでも事の重大さを感じて頂けるのではないでしょうか?そしてこの急性脳症、年間に200~300人に発症し、ほとんどが5歳以下の小児となっています。

 この他も気管支炎や中耳炎、肝機能の低下、胃腸障害など、細かく見れば合併症は無数に存在し、ただ単にインフルエンザにかかった…だけでは済まないケースも少なくないのです。そしてその犠牲の多くは子どもや高齢者となっています。

 予防接種では100%感染を防ぐことは出来ません。さらには知識を持ったスタッフを集め、設備を整えた施設や病院という場で、常に注意して対応していても感染が広まってしまう可能性があります。

みなさん一人ひとりが少しでも興味を持ち、予防法などを知る機会が増えれば、お互いを守り合えるような世の中になるのではないでしょうか(^^♪